director's voice

菊田佳代さん(ガラス)

Q1
宮城県気仙沼市から出展くださる菊田佳代さん。
「工房からの風」には、どのような作品を出品されますか?

A1
フュージングとエナメル絵付け技法で制作した絵皿を中心に、蓋物、ブローチなどのアクセサリーを出品いたします。
作品は、絵付けをしたガラスの上にガラスを重ね合わせて制作をしています。

10月の澄んだ空の元でガラスが光を溜めて、見てくださる方にも広がるようなイメージを持ち、「光の庭」という言葉が思い浮かびました。
作品は主に植物をモチーフに、コスモス、小菊、金木犀などの秋の花や、ミモザ、薔薇の他様々描きました。

絵皿をつくるときに心掛けたのは、自分が使用したいと思うもの、絵としても見られるものということです。
テーブルに並べたときに気持ちが和んだり、華やいだり、作品を使う時間が少しでも特別な時間になりましたら幸いです。
アクセサリーは、これから冬に向かう季節に合わせて黒など落ち着いた色合いも取り入れました。

Q3
菊田さんのお手持ちの「工藝品」で愛用、または大切にされているものついて1点教えてください。

A3
2019年に、工房からの風ディレクターの稲垣さんが企画されたデンマークツアーに参加をさせていただきました。
その際に訪れたアンティークショップで、可愛らしいデザインや色合いが一目で気に入って購入したコペンハーゲンの絵皿です。
今にもお皿から飛び出してしまいそうなクジャクの姿に想像を膨らませながら、毎日眺めて大切にしています。

2017年に初めて「工房からの風」に出展くださった菊田佳代さん。
6年ぶりの出展になります。
この間、表現の幅を広げて、前回からぐんと進化したお仕事を見せてくださることでしょう。

デンマークでは、同行の工藝作家の方々と共に、展覧会も行いました。
ガラス工藝の盛んな彼の地でも、菊田さんの絵皿は新鮮に受け止められていました。
久しぶりの「工房からの風」で、今の菊田佳代さんの全力が見られることが楽しみですね。

菊田佳代さんの出展場所は、コルトン広場スペイン階段前。

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